219j 光復節を迎える在日コリアンの思い

3.1独立運動記念日と8.15解放記念日(光復節)はいずれも韓国人にとって大事な慶祝日です。とりわけ在日コリアンには格別な日です。日本の植民地支配に抵抗して万歳独立運動を起こし、35年に及んだ日本の植民地から解放されたこの日を迎える在日コリアンの思いは察するに余りあります。

ところが、ことし初めから新型コロナ感染が広がり、日本各地の民団は3.1節の行事を取り止めました。「8月15日の光復節は大丈夫だろう」と思っていたのに、新型コロナはいまだに猛威を奮い、例年のような光復節の式典を実施できませんでした。

大阪民団は3.1節と同じく行事を無期延期し、京都・滋賀・奈良・和歌山民団は規模を縮小し、感染対策を徹底して実施しました。滋賀・奈良・和歌山は8月15日、京都は16日でした。

大阪総領事館のスタッフが分担して各地域の式典に参加し、各会場で韓国大統領の祝辞を代読しました。大阪・京都担当の私は、大阪が延期され、16日の京都の式典だけ参加しました。

京都の記念式は午後4時に始まりました。連日37度38度前後の酷暑が続いていることに配慮した時間設定で、あまり汗は出ませんでした。

京都の行事は二つの点で、例年と違いました。第一に会場を民団ホールからホテルに移動したことです。参加人数を縮小して感染対策を充実させる意図が伺えます。以前の参加者は200人程度ですが、今回は60人余りでした。第二に若年層の参加が目立ち、最後の閉会の辞も地域青年団体の京都青年会議所の理事長に委ねました。若者に役割を与えて参加動機を高めようとする配慮を感じました。青年層がいるのに民団の行事に出席しないのは、役割がないからだという指摘がかねてよりあったのです。

この日の行事は、記念式典、ディナー、公演の3部で進行しました。自治体の関係者と地方議員も参加し、在日コリアンがコロナ禍のなか整然と手際よく進行する姿に驚いたようすでした。ある日本の参加者は、「コロナ禍でほとんどの行事をキャンセルしたが、学ぶところが多い」と話していました。規模は小さいながら格調高い行事に私も自信に溢れていました。

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